認知症は4種類に分けられます!それぞれの特徴や予防について徹底解説!

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認知症について、加齢によるもの忘れと思っている方も多いのではないでしょうか?認知症とは、脳の損傷によって記憶力や思考力、言語能力などが障害される病気の総称です。認知症の種類によってもさまざまな症状があります。

この記事では、認知症の主な4種類について紹介します。また、それぞれの特徴や予防についても解説していきます。認知症の種類や特徴について正しく理解する事で、日頃の対応やケアも行いやすくなります。認知症の種類や予防について興味のある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

目次

認知症の種類は4種類あります

認知症は大きく4種類に分けられます。ひとえに認知症といっても、種類によって発症の原因や症状の特徴が異なります。認知症の代表的な種類は以下の4種類です。

  • アルツハイマー型認知症
  • 血管性認知症
  • レビー小体認知症
  • 前頭側頭型認知症

順番に解説していきます。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は認知症の中でも6割を占める、最も多い認知症です。何らかの原因で脳にアミロイドβという特殊なたんぱく質がたまり、それが神経細胞を破壊し、脳が萎縮することで発症します。時間の経過とともに脳の萎縮が進み、それに伴い記憶力や意欲、判断力低下を進行させる特徴があります

アルツハイマー型認知症の人に最も多くみられる症状が記憶障害です。加齢によるもの忘れとは異なり、体験したことそのものを忘れてしまい、ヒントを出しても思い出すことができません。また、他にも物盗られ妄想や徘徊、怒りっぽくなるなどの症状が出てきたら、アルツハイマー型認知症の疑いがあるといえます。

!アルツハイマー型認知症は、早期の治療と周囲の理解や環境で進行を遅らせることができます。認知症の疑いがあると感じたタイミングで、早めの受診が重要ということを本人や家族がしっかり理解しておくことが大切です。

血管性認知症

血管性認知症は脳梗塞や脳出血などが原因で発症する認知症です。全認知症のうち2割を占め、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症となります。また、男性の割合が高く、女性の2倍以上の有病率となっています。脳の血管のイベントにより、脳血流が低下し、周辺の脳細胞がダメージを受けることで発症します。

記憶力低下などの認知症特有の症状に加えて、障害される脳の領域によっては、運動麻痺や嚥下障害などの神経症状を併発するのが特徴です。

血管性認知症になると、自分の感情をコントロールすることが難しくなり、急に怒り出したり泣きだしたりする感情失禁がみられやすい特徴もあります。また、1日のなかでも、時間や場面によって症状の変動があるため、周りの配慮や接し方に工夫が必要です。脳梗塞や脳出血を起こした場合は、血管性認知症が発症する可能性があることを覚えておくと良いでしょう。

血管性認知症は、脳の血管へのダメージを繰り返すことで症状が進行する階段状の進行となります。そのため、脳梗塞や脳出血の再発を防止する必要があります。毎日の服薬を欠かさないことや、適切な運動・食事を継続することが大切です。

レビー小体認知症

レビー小体認知症とは、存在しないものが見える幻視の症状が強く現れる認知症です。レビー小体というタンパク質が脳に溜まることで、脳神経が減少することで発症します。記憶力や意欲低下などの認知症特有の症状が目立たないため、うつや統合失調症などの精神疾患と間違われやすい特徴があります。

レビー小体認知症では、幻視や睡眠時の異常行動が先行して現れます。存在しないものが見えるといった発言や、寝ている最中に突然大声を出したり暴れるような症状が出る場合は、レビー小体認知症を疑いましょう。

レビー小体認知症で特徴的な幻視がでた時の対応は、頭ごなしに否定しない事です。本人には幻視が見えているため、否定されると混乱して症状が進行する可能性があります。本人が安心できるような声かけを心がけましょう。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は唯一指定難病に登録されている認知症です。脳の前頭葉や側頭葉の領域が萎縮することで発症します。前頭葉は感情や社会性、側頭葉は記憶や言語の機能を司るため、人格や行動、言葉に変化がみられます。

例えば、自分本位な行動や万引きなどの反社会的な行動や同じ行動や言葉を繰り返すような異常行動が特徴的な症状です。認知症特有の記憶力の低下などの症状が出ないことから、精神疾患と間違われる恐れもあります。前頭側頭型認知症に特徴的な症状を理解して、周りの環境を整えることで、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

前頭側頭型認知症の症状は反社会的な行動や異常行動が特徴的です。これらの症状により周りの介護者は負担が大きくなる傾向にあります。ひとりで抱え込まずに、かかりつけ医や専門医への相談を行いましょう。

認知症の予防方法5選を徹底解説

認知症の予防で大切なのは、人とのかかわりや適切な運動・食事になります。普段の生活の中で、効果的な取り組みを5つに厳選して紹介していきます。

  • 定期的な散歩など身体を動かすこと
  • 人と会う機会を増やすこと
  • 栄養バランスの良い食事を心掛ける
  • 補聴器をつけるなど聴力低下の対策を行う
  • 生活習慣病を予防するために定期受診や内服を行う

認知症は、一度発症すると治療が難しく、家族や周囲の人々にも負担をかけてしまいます。本人ができることから、生活の中に少しづつ取り入れて認知症を予防しましょう。

まとめ

認知症の代償的な4種類の原因や特徴について解説してきました。認知症の種類や症状に応じて、適切なケアを行えるように確認しておきましょう。また、普段の生活の中で取り入れられる5つの予防法についても紹介しています。本人ができることから始めてみましょう。

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