認知症のための介護施設3選!入居のタイミングと選ぶポイントについて解説

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認知症の進行により、施設への入所を検討する方もいるのではないでしょうか?

しかし、認知症の方は介護負担が大きいため、施設によっては入所を断られる場合もあります。この記事では認知症に対応した介護施設を3つに厳選して紹介します。また、施設に入るタイミングや施設選びに後悔しないためのポイントについても解説していきます。

この記事を読めば、自分の大切な人が認知症を患った時に、後悔しない施設選びができるようになります。ぜひ、参考にしてみて下さい。

目次

認知症の方が施設入居を考えるタイミング

在宅で生活をしていて、家族が不安を抱いた時は施設入居を考えるタイミングとなります。認知症の進行により、家族の介護負担は徐々に大きくなるのが一般的です。

  • 家の中でも常に見守りが必要になった時
  • 腰痛や寝不足など介護する家族の身体的な疲れがではじめた時
  • 無気力になるなど介護する家族の精神的な疲れがではじめた時

介護生活により不安やストレスが出ると、お互いの関係性が悪化するなど、双方にとって良い影響はありません。自宅での生活に少しでも不安がある場合は、施設入居を検討してみましょう。

認知症のための介護施設3選!

認知症の方に最適な介護施設を3つに厳選して紹介します。

  • 認知症ケア専門のスタッフが常駐しているグループホーム
  • 重度の認知症の方を受け入れる特別養護老人ホーム
  • 介護サービスが充実している介護付き有料老人ホーム

それぞれ解説していきます。

認知症ケア専門のスタッフが常駐しているグループホーム

認知症のための介護施設のひとつは、認知症ケア専門のスタッフが常駐しているグループホームです。要支援2または要介護1以上の認定をもつ、軽度から中等度の認知症の方を受け入れている施設となります。

少人数で一緒に生活を行うため、馴染みの人間関係のなかで穏やかに暮らし続けることができるメリットがあります。デメリットとしては、看護師の配置が義務付けられていないため、医療的ケアが必要な方の入所が難しいことです。重度の認知症の方や寝たきりの方は、入居を断られる場合があるので注意が必要です。

ある程度は自立しているが、認知症に対する専門的なケアを受けながら生活をしたい方に、安心して過ごせる施設といえます。

グループホームは地域密着型のサービスです。入居条件として、グループホームと同じ市区町村に住民票がある必要があります。施設を探す際は、お住まいの地区町村で探しましょう!

重度の認知症の方を受け入れる特別養護老人ホーム

認知症のための介護施設のひとつは、重度の認知症の方を受け入れる特別養護老人ホームです。要介護3以上の重度認知症の方を受け入れている施設となります。

メリットとしては、公的介護施設のため、民間施設である有料老人ホームと比較すると、入居費用が安く、入居一時金も不要となります。

24時間の介護サービスを受けることができますが、看護師の24時間常駐義務が無いため、夜間の医療体制に限界があります。痰の吸引や経管栄養などの医療処置が必要な方は、一度問い合わせてみると良いでしょう。看取りなどの終身にわたって利用できるため、長期入所をしたい方には安心して過ごせる施設と言えるでしょう。

特別養護老人ホームは地域によっては入居希望者が多く、待機期間があります。自宅での介護負担が多く、すぐにでも入居を行いたい場合は、別の地域の特別養護老人ホームを探してみると良いでしょう。

介護サービスが充実している介護付き有料老人ホーム

認知症のための介護施設のひとつは、サービスが充実している介護付き有料老人ホームです。自立した人から要介護認定の人、認知症の方まで幅広く入所できます。

グループホームや特別養護老人ホームと比較すると施設数が多く、待機者も少ないのがメリットと言えます。看護師による日々の健康管理や医療的なケア、リハビリスタッフからの運動指導やレクリエーションなど、施設によってさまざまな魅力的なサービスがあります。

民間施設のため料金は高くなりますが、介護度が高く、すぐにでも入居を検討されている方には、おすすめの施設となります。

介護付き有料老人ホームは施設によって方針が異なるため、認知症の方を受け入れていない場合もあります。気になる施設がある際は、一度問い合わせて見ると良いでしょう。

認知症対応の施設選びで後悔しないためのポイント

施設選びで後悔しないためのポイントを3つ紹介します。

  • 本人の状態に適した施設か確認する
  • 重症化したときの対応は可能か確認する
  • 施設見学を行う

それぞれ解説していきます。

本人の状態に適した施設か確認する

施設選びで後悔しないためのポイントは、本人の状態に適した施設か確認をする事です。

施設によって受け入れ可能な介護度や認知症の重症度が異なります。たとえば、軽度の認知症の方が、重度の認知症の方を対応している施設に入居してしまうと、周りと上手く会話ができずに施設生活が楽しく感じられません。

施設によって活動方針やサービス内容に違いがあるため、本人の状態に適した施設かを確認して入居する事をおすすめします。

重症化したときの対応は可能か確認する

施設選びで後悔しないためのポイントは、重症化したときの対応は可能か確認する事です。

急な症状の悪化の場合は、施設での介護・医療的な対応や看取りなどの対応が必要になります。慣れ親しんだ施設で最後を迎えたいと望んでも、施設が重症化や看取りに対応していないと、施設から退居せざるを得ません。

近年では看取りに対応している施設も増えています。しかし全ての施設が対応しているわけではないので、事前に確認をしておきましょう。

施設見学を行う

施設選びで後悔しないためのポイントは、入居前に施設見学に行く事です。

介護スタッフや入居者の雰囲気、居室の使い勝手など実際に見ないと分からないこともあるからです。実際にどのようなケアが行われており、どのように過ごされているか確認できるため、本人や家族の安心感にも繋がります。入居前に、施設に見学を申し込みましょう。

施設見学の際は、家族だけではなく、本人も一緒に行くことが大切です。実際に施設をみることで、本人の意向や反応を確認出来るため、入居の判断にも繋がります。

まとめ

認知症のための介護施設を3つに厳選して紹介し、入居のタイミングや後悔しないための施設選びのポイントも解説しました。在宅でのケアでは難しいことでも、施設では認知症に対する介護のプロにより手厚いサービスが受けられる事が大きな魅力です。施設によってさまざまな方針があるため、本人に適した施設を選んでいきましょう。

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