片麻痺という言葉を聞いたことはあっても、どのような症状・状態になるのかを具体的にご存知ですか?
脳卒中の後遺症の中で最もお困りの方が多い症状の1つに片麻痺があります。
片麻痺とは、身体の左右のどちらかに麻痺の症状が見られる状態のことを言います。右脳または左脳の神経障害によって引き起こされる症状で運動機能に影響することが多く、損傷のある脳と反対側の体に麻痺が発症します。
麻痺には左右共通する症状、それぞれ異なる症状があります。
目次
右脳左脳ともにみられる症状
⚫片側の手足、顔半分の麻痺やしびれ
⚫呂律(ロレツ)がまわらなくなり、うまく話せなくなる
⚫視野が半分欠けてしまう(麻痺している側にみられる)
右脳損傷の症状
左の身体に運動障害や感覚障害がおこります。
主な症状は、
⚫半側空間無視
【特徴】
- 特に左側の空間や自分の体の意識が低くなる
- 右側ばかり向くようになる
- 動作にふらつきがあり不安定
- 安全性の配慮が欠けているため危なかっしい
【具体的な症状】
- 口の中の左側に食べ物が残ってしまう
- 左半分の食べ物を見落として残してしまう
- 左の壁によくぶつかる
- 左手や左足を巻き込んだり、忘れたりする
- 左の靴の履き忘れや袖を通すのを忘れる
【接し方・注意すること】
- 左側から声をかけて意識させるようにする
- 本人に気づいてもらうように、その都度声をかけたり、気づきやすく目印などをつける
- 食事や普段使う物を見えやすい右側に設置する側の脳病
左脳損傷の症状
右の身体に運動障害や感覚障害がおこります。
主な症状は、
⚫失語症
⚫計算障害
⚫失認
【特徴】
- 行動で最初の一歩を踏みだすことが難しく足や体がすくむ
- 指示されると動けない(動作を意識することができない)
- 新しいことが苦手で動作が慎重で怖がり
【具体的な症状】
- 吸い込みよりもコップの方が飲みやすい
- 介助者に食べさせられると食べにくい
- 「立って!」「歩いて!」と指示するとその動作ができないが誘うように「トイレに行こう」と言うとスムーズに歩く
【接し方・注意すること】
- あまり指示を出し過ぎず日常生活の中で自然に行う
- 今までの動作や使い慣れてりいる物や場所で行う
- 行動が止まった時のみ助ける
- 片麻痺は、ただ片手片足が動かないだけでなく、バランスもとれなくなります
- 麻痺側は筋力、支持力も低下するため脱臼に注意が必要
どちらの障害が良い悪いではなく、障害を正しく理解し日常生活や社会生活に適応させていくことが大きな課題となります。また、病院で発症し6ヶ月を過ぎたぐらいで症状が残っているとほとんど回復は見込めないと言われることがあります。ですので、適切な時期に適切なリハビリを行うことをおすすめします。
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