【介護職員初任者研修】訪問介護のヘルパーに必要な資格とは？

2023年6月27日2024年1月13日

今回の動画のあらすじ

ナビゲーターのゆずちゃんと一緒に、介護のいろんなことをわかりやすく紹介するこのコーナー。今回は訪問介護のヘルパーに必要な資格「介護職員初任者研修」について教えてもらいます。実は利用者さんのお宅に訪問するヘルパーさんは、全員介護資格を持っています。専門的な知識を学んで資格を取得しなければヘルパーにはなれず、訪問介護はできないのです。

動画の見所を解説

この動画の見所は、訪問介護で家にきてくれるヘルパーさんが、「しっかりと介護の知識を学んだ資格保有者です」と教えてくれることです。
ヘルパーさんって「お手伝いさんみたいなものでしょ？」「中には介護の知識とかない人もいるのでは？」などと思っている人、いませんか？動画の中では訪問介護のヘルパーとして働くためには、どんな資格が必要で、資格を取得するためにはどんなことが必要なのかを３つに分けて解説してくれます。

訪問介護に必要な資格
資格取得に必要なこと
国家試験との比較

順番に解説していきます。

訪問介護に必要な資格

介護保険法に基づく訪問介護サービスに携わる場合は、介護職員初任者研修を修了する必要があります。介護職員初任者研修以上の資格を持っていないと、身体介助が行えないからです。訪問介護で行う支援には2種類あり、「生活支援」と「身体支援」に分けられます。

支援の種類	資格	内容
生活援助	不要	介護利用者の生活をサポートする
身体介護	必要	利用者の身体に直接触れて入浴や食事、排せつなどの介助を行う

訪問介護のヘルパーは、1人で利用者の自宅に訪問して身体介護を行います。そのため、介護の現場で必要とされる知識やスキルを身につける必要があり、介護職員初任者研修の資格が必要です。

介護職員初任者研修の資格取得に必要なこと

介護職員初任者研修の資格を取得するには、講義と演習で構成される130時間の研修受講と、全課程修了後の修了試験に合格しなければなりません。訪問介護員（ホームヘルパー）として、基本的な介護業務を行うために必要なカリキュラムです。

以下、学習カリキュラムと必要な時間です。

職務の理解	6時間
介護における尊厳の保持・自立支援	9時間
介護の基本	6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携	9時間
介護におけるコミュニケーション技術	6時間
老化の理解	6時間
認知症の理解	6時間
障がいの理解	3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅰ 基本知識の学習	12時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅱ 生活支援技術の学習	53時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅲ 生活支援技術演習	10時間
振り返り	4時間

カリキュラムは、「通信と通学」「通学」の2種類から選択できます。ただし、通信で学習できる時間は、40.5時間までと決められているので、残りは通学しなければなりません。

資格取得は最短1ヶ月で可能ですが、一般的には3〜4ヶ月かけてカリキュラムを取得します。

国家試験との比較

介護の資格には、国家資格とそうでないものがあります。

国家資格	公的資格	民間資格
介護福祉士	介護職員初任者研修介護福祉士実務者研修ケアマネジャー	介護事務認知症ケア専門士認知症介助士

国家資格である介護福祉士は、国から認定されているため、公的資格や民間資格と比べると資格の信頼度が高いのが特徴です。介護福祉士を取得すれば給料が上がり、訪問介護ではサービス提供責任者として活躍できます。介護福祉士を取得するためには、次の条件があります。